ナルコビエ

学名:Eriochloa villosa  

ナルコビエ(鳴子稗) イネ科ナルコビエ属

本州・四国・九州・沖縄の、川原や原野・耕地の周辺などに単性または群生するする一年草。

丈は40-70cm。茎は直立叢生する。葉は長さ5-20cm、幅5-10mm。花序は総状、中軸は長さ7-10cm、片側に4-6個の枝を出し、中軸や枝に軟毛が密生する。小穂は2小花からなり、卵状楕円形、長さ4-4.5mm、短毛があり、下部に白色の総苞毛がつく。第1包穎は退化し小穂の基部をとりまく環状の鞘となる。
花期は7-8月。
果実は広楕円形、腹面は扁平、灰黄色、長さ2.5-3mm。

※ 名の由来は花序が鳴子形でヒエに似ていることによる。
 スズメノヒエ属に似るが、スズメノヒエ属は花序の総が中軸の両側に出ること、総の軸は上から見ると板状に平たく、小穂の基部を囲む白色環状の附属体がないことなどで区別できる。


主写真撮影日:2014-07-26   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO