スイセン

学名:Narcissus tazetta var. chinensis  

スイセン(水仙)[別名:ニホンズイセン] ヒガンバナ科スイセン属

原産地は地中海沿岸。鱗茎(球根)を持つ多年草で、室町時代以前に中国を経由して日本に入った。自生地が海岸に多く、漂着説もある。自生地は関東地方以西の本州・九州。

丈は20-40cm。地中にある黒い外皮に包まれた鱗茎は卵状球形。葉は晩秋に伸び始め、粉白を帯びた緑色で長さ20-40cm、幅0.8-1.6cm。葉の中心から花茎をのばし、芳香のある花を5-7個横向きに開く。花被片はわずかにクリーム色を帯びた白色で6個、平開する。盃形で黄色の副花冠がある。雄蕊は花筒の上部に3個、下部に3個付き、花糸はごく短い。
花期は12-4月。
染色体が3倍体のため種子はできず、鱗茎により繁殖する。

※ スイセンの名は、スイセン属全体を指す場合もある。また水仙は中国名がそのまま使われたもの。
 有毒植物で、誤食による中毒例がある。


主写真撮影日:2014-03-12   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO