ミソハギ

学名:Lythrum anceps  

ミソハギ(禊萩)[別名:ボンバナ、ショウリョウバナ] ミソハギ科ミソハギ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、山野の湿地に生育する多年草。

丈は0.5-1m。根茎は横に這う。茎は直立し、断面は四角形、上部で枝を分ける。葉は対生で交互に直角の方向に出る。長さ2-6cm、幅0.6-1.5cmの広披針形で、基部は茎を抱かない。花は紅紫色で直径約1.5cm。花弁は4-6個。萼は筒状で先端が6裂する。裂片は6個で三角形。萼片と萼片の間には針状の付属片があり、開出する。雄しべは12個で、6個が長く6個が短い。
花期は7-8月。
果実は蒴果で、萼筒に包まれて熟す。長楕円状披針形で先が尖り、長さ約3mm、中に多数の種子がある。

※ 似たエゾミソハギは、全体に短毛があり、茎の上部や萼にも毛状突起があり、萼筒の付属物はやや長く、開出せずに直立する。葉には柄がなく、基部は幅広く茎を抱く。
 園芸品として夏になるとミソハギとして出回るもののほとんどは、メミソハギで、ミソハギとエゾミソハギの中間的な形質を示す。
 名は、ハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩からの転化の説がある。


主写真撮影日:2012-09-09   撮影地:神奈川県大和市 泉の森
撮影者:MOMO