キリンソウ

学名:Phedimus aizoon var. floribundus  

キリンソウ(麒麟草、黄輪草) ベンケイソウ科キリンソウ属

北海道・本州・四国・九州の、山地の日照の良い岩上などに生育する多年草。

丈は5-30cm。太い根茎から肉質で円柱状の茎を叢生する。葉は互生し、倒卵形または長楕円形で長さ2-7cm、縁には鈍鋸歯がある。 葉先の半分だけに鋸歯がある。茎の先端に黄色の花が輪になって咲く。花弁は5個、長さ約6㎜。雄しべ10個。花糸の基部に蜜腺がある。
花期は5-8月。
袋果は幅約5㎜の星形、赤褐色に熟し、上部が裂開する。種子は長さ1.0-1.5㎜で翼がある。

※ 多くの県で絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されている。
 名は、別名が「キジンソウ」と「キジグサ」で、和名は「傷薬の草」を意味し、これが転訛して「キリンソウ」となったとする説がある。また中国の古書に登場する伝説上の動物麒麟に由来するという説もある。
 生育する場所によって、草丈・葉・花序の大きさに著しい違いがある。
 常緑キリンソウはDNAの塩基配列がタケシマキリンソウの国際データベースと一致し、母種とされるキリンソウとは塩基配列が異なる。
 緑化などに使われる新常緑キリンソウは品種改良を行い、通年を通し緑を保つ様に改良した品種。


主写真撮影日:2014-06-15   撮影地:神奈川県箱根町 箱根湿性花園
撮影者:MOMO