ムシャリンドウ

学名:Dracocephalum argunense  

ムシャリンドウ(武者竜胆) シソ科ムシャリンドウ属

北海道・中部地方以北の本州の、日照の良い草原などに生育する多年草。

丈は15-50cm。茎の断面は四角で、何本かが株立になり、下向きの細かい毛が生える。葉は対生し、葉腋に更に通常数枚の小さな葉を叢生する。葉は広線形で長さ2-6cm、幅2-5mm、先はあまり尖らず質はやや厚い。表面は光沢があり、主脈は凹み、縁はやや裏側に巻く。茎先に短い花穂を作り、青紫色の唇形の花を付ける。花冠は長さ3-3.5cmで、上唇の先は浅く凹み、下唇は5裂して中央の裂片が大きい。萼は鐘形で先端は5裂し、裂片の先は棘状、通常開出する軟毛がある。雄蕊は4個で、うち2個が長い。
花期は6-7月。
果実は分果で平滑で長さ約2.5mm。

※ 絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
 名は、滋賀県の武佐に生えるリンドウという説があるが、現地では見られない。


主写真撮影日:2014-06-15   撮影地:神奈川県箱根町 箱根湿性花園
撮影者:MOMO