チョウジソウ

学名:Amsonia elliptica  

チョウジソウ(丁字草) キョウチクトウ科チョウジソウ属

北海道・本州・九州の、湿った草地に生育する多年草。

丈は40-80cm。葉は互生し、長さ 6-10cm、幅 1-2cm の細長い披針形で先は尖る。茎頂に集散花序を出し薄青色の花を多数咲かせる。萼は深く 5裂しする。花冠は筒状で、上部は5裂し径は約15mmで平開する。
花期は5-6月。
果実は、2本の円柱状の細長い袋果で、長さ 5-6cm。種子は5-10個入り、熟して乾燥するとサヤが割れ、種を散らす。

※ 全草にアルカロイドを含み有毒。
 自生適地である湿地の人為的開発・造成や護岸工事などで、自生地が減り、絶滅危惧Ⅱ類に指定。
 園芸用に市販されている株は、外観は似るが北米原産のホソバチョウジソウ(A. angustifolia)や、ヤナギバチョウジソウ (A. tabernaemontana)などの他種であることも多い。
 名は、花を横から見た時の形にちなんで名付けられたという説と、チョウジノキの花蕾を乾燥させた香辛料クローブ(丁子)の形に
チョウジソウの花蕾の形が似ていることからという説がある。 


主写真撮影日:2014-06-15   撮影地:神奈川県箱根町 箱根湿性花園
撮影者:MOMO