アメリカオオアカウキクサ

学名:Azolla cristata  

アメリカオオアカウキクサ(アメリカ大赤浮草) [別名:アゾラクリスタータ] サンショウモ科アカウキクサ属

中・南アメリカ原産の、浮遊性シダ植物。湖沼・水田・溝・水路などに生育し、日当たりの良い、浅水中を好む。水田のアイガモ農法のアイガモの餌として導入されたものが、逸出して繁殖。

大きさが5cm程度になるものもある。一部の系統は5-6月に胞子嚢をつける。胞子は水により伝播される。 特に夏期、茎の分枝(芽)による栄養繁殖が旺盛。空中窒素の固定を行う藍藻Anabaena azollaeが共生する。葉の突起は細長く、2細胞以上。雌(大)胞子嚢のFloat 3枚。雄(小)胞子嚢のマスラの突起にかぎあり、隔壁は2つ以上。胞子嚢果2個組み。

※ 在来のオオアカウキクサとの目視での識別は困難だが、オオアカウキクサが絶滅危惧種であることと近距離の地域でアメリカオオアカウキクサが繁殖して駆除活動も行われた実態からアメリカオオアカウキクサと判断した。
 この種は、2005年に区別が困難として旧来のAzora microphylla, Azora caroliniana, Azora mexicanaが統合されたもの。
 外来生物法の特定外来生物に指定され、栽培・移植放流・売買・譲渡・運搬が禁止されている。


主写真撮影日:2012-08-05   撮影地:神奈川県相模原市南区 県立相模原公園分園
撮影者:MOMO