カナメモチ

学名:Photinia glabra  

カナメモチ(要黐)[別名:アカメモチ] バラ科カナメモチ属

東海地方以西の本州・四国・九州の、山地の斜面に多く、乾燥した尾根筋や沿海地にも生育する常緑小高木。

樹高は5-10m。樹皮は暗褐色で、老木では縦に浅く割れる。葉は互生。葉身は6-12cmの長楕円形~倒卵状楕円形。先は鋭く尖り、基部は楔形、縁には細かい鋸歯がある。革質で表面には光沢がある。若葉は赤い色になる。春、径10cmほどの散房花序に白い小さな花を多数付ける。花径は約1cm。花弁は5個。
花期は5-6月。
果実はナシ状果で、径5mm程の卵形で、12月頃に赤熟する。頂部に萼片が残る。

※ 名は、モチノキ(黐)に似ていて、材が硬いので扇の要に使用されたからという説がある。
 沖縄と小笠原にはシマカナメモチ(学名:P. wrightana)が自生する。シマカナメモチは、葉の上部に荒い鋸歯があり、先端は丸い。
 生け垣などに使われるが、近年はオオカナメモチとカナメモチの雑種の園芸種である、レッド・ロビンが多く植栽される。


主写真撮影日:2013-05-12   撮影地:神奈川県横浜市緑区
撮影者:MOMO