シャリンバイ

学名:Rhaphiolepis indica var. umbellata  

シャリンバイ(車輪梅)[別名:タチシャリンバイ] バラ科シャリンバイ属

宮城・山形県以南の本州・四国・九州・沖縄・小笠原の、海岸や海岸に近い山地などに生育する常緑低木~小高木。

樹高は1-4m。小枝は密生して輪生状に出る。葉は互生、葉身は長さ4-8cm、幅2-4cmの長楕円形~倒卵形。革質で光沢があり、縁には浅い鋸歯が疎らにある。先端は尖るものと丸いものがある。花は、枝先にできる円錐花序に径1-1.5cmの白色の花を多数付ける。花弁は長さ葯1cm、幅5-8mmの倒卵形で、先端は丸くしばしば歯牙がある。萼筒は漏斗形、萼片は長さ4-5mmの卵状三角形で先は尖る。萼片や花序には褐色の軟毛が密生する。
花期は5月。
果実はナシ状果で、径約1cmの球形で、10-11月に黒紫色に熟す。表面は白い粉を被る。

※ 名は梅のような花で、枝や葉が輪生状に出ることから。
 [品種]
  タチシャリンバイ :葉が細く、縁全体に鋸歯があり、幹が直立して小高木状になる。
            (中間型もあり、区別は難しい)
  マルバシャリンバイ:樹形が低く株立ち状で葉が丸く僅かに鋸歯がある。
            (中間型もあり、区別は難しい)
  ホソバシャリンバイ:葉身が長さ5-10cm、幅1-3cmの狭楕円形または倒披針形で、縁に鋸歯がある。
            (沖縄の海岸に自生)
  ヒメシャリンバイ :葉が小さい園芸品種で庭木、公園樹、道路の分離帯などに植栽される。
            花の色が淡紅色のものもある。


主写真撮影日:2014-05-17   撮影地:東京都町田市
撮影者:MOMO