ヤマカモジグサ

学名:Brachypodium cylvaticum  

ヤマカモジグサ(山髢草) イネ科ヤマカモジグサ属

北海道・本州・四国・九州の、丘陵や山地のやや乾いた林内などに生育する多年草。

丈は30-60cm。種子で繁殖し散生する。根茎は短く錯綜し、匍匐茎を欠き、越冬芽は地表にある。茎はやや倒伏または斜上して叢生し、細く平滑であるが、節に白い毛が密生する。葉身は線形で、両面の脈上と縁に毛がある。葉鞘は毛が密生する。花序は穂状で長さ7-10cm、先端は下垂する。小穂は線状紡錘形で長さ15-25mm、5-14小花よりなる。小穂は短いが明らかな柄を持つ。第一包穎は長さ5-7mmで3-4脈、第二包穎は長さ8-11mmで7-8脈がある。護穎と内頴はほぼ同長で護穎に長さ5-10mmの芒がある。
花期は5-9月。
果実は広線形、乳褐色で長さ5.5-7mm。

※ 名はエゾムギ属のカモジグサがあるが、ヤマカモジグサの小穂には柄がある点、護穎に7脈があることが識別ポイント。


主写真撮影日:2014-05-18   撮影地:神奈川県相模原市緑区
撮影者:MOMO