ウワミズザクラ

学名:Prunus grayana  

ウワミズザクラ(上溝桜)[別名:ハハカ] バラ科スモモ属

北海道・本州・四国・九州の、日照の良い谷間や沢の斜面に生育する落葉高木。

樹高は15-20m。葉は互生。葉身は長さ8-11cmの卵形から卵状長楕円形。先端は尾状に尖り、基部は鈍形から円形。縁には細く鋭い芒状の鋸歯がある。葉柄は長さ7-10mm。花は葉の展開後に開花する。新枝の先から伸びる長さ8-15cmの総状花序に白い花を密集して付け、花序の株には葉が3-5個付く。個々の花は径約6mm。花弁は5個で、長さ約3mmの倒卵形で先は丸い。萼筒は長さ約2.5mmの鐘形で無毛。雄蕊は約30個あり、花弁より長く突き出る。花柄は長さ4-6mm。
花期は4-5月。
果実は核果で、径約8mmの卵形。8-9月に赤色から黒色に熟す。

※ 学名は「維管束植物分類表」では、ウワミズザクラ(Padus)属とされるが、「The Plant List」に従った。
 熟した果実は食べられ、果実酒にも使われる。


主写真撮影日:2014-05-04   撮影地:東京都八王子市
撮影者:MOMO