ヤマモモ

学名:Morella rubra  

ヤマモモ(山桃)[別名:ヨウバイ] ヤマモモ科ヤマモモ属

関東地方以南の本州・四国・九州・沖縄・小笠原諸島の、照葉樹林に多く生育する雌雄異株の落葉高木。

樹高は通常5-10mだが25mに及ぶものもある。幹は多数枝分かれし、ほぼ球形の樹冠をつくる。葉は互生、葉身は長さ5-10cm、幅1.5-3cmの倒披針形で革質。先端は鈍く基部は楔形で葉柄に流れる。縁は全縁か小さなな鋸歯が疎らにある。葉腋に円柱状の花序を出す。雄花序は長さ2-3.5cm。雌花序は長さ約1cm。花に花被は無く、苞1個と小苞2個に包まれるが、雄花ではしばしば小苞を欠く。雄蕊は5-8個。花柱は赤色で1個、2裂して花の外に突き出る。
花期は3-4月。
果実は核果、径1.5-2cmの球形で。6月に紅色から暗赤色に熟す。

※ 熟した果実は、甘酸っぱく、生食の他砂糖漬け、ジャムなどにする。
 樹皮にはタンニンが含まれ、漁網を染める染料や薬用に利用される。


主写真撮影日:2014-04-23   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO