アマナ

学名:Amana edulis  

アマナ(甘菜) ユリ科アマナ属

本州・四国・九州の、山麓や野原・土手などにに生育する多年草。

花茎の丈は15-20cm。地下に広卵形の球根を持つ。葉は花茎の基部に付くが、球根との間隔がある。葉は2枚、ほぼ同じ大きさのものが向かい合う。線形で長さ10-25cm、幅は5-10mm、中央がくぼんでU字状になる。花茎の先端に花を一つ付ける。花の少し下には一対の苞があり、小さな葉状で緑色。花被は6個、長さ20-25mm、披針形で先端がやや尖り、白で背面には紫の筋が入る。釣り鐘状に抱えて咲き、上向きかやや斜めに向く。雄蘂は6個で花被より少し短く、葯の色は黄色。晴れた日には花がよく開くが、曇りの日には閉じる。
花期は3-5月。
果実は丸く緑色、長さ10mm。

※ 名は地下の球根(鱗茎)が甘く、食べられることから。別名のムギクワイは、鱗茎がクワイに似ていることから。
 また鱗茎は日干し乾燥させて、生薬の光慈姑(こうじこ)または山慈姑(さんじこ)という生薬になる。
 似たものに、ヒロハアマナがあるが、各地で絶滅危惧種とされている。


主写真撮影日:2014-03-22   撮影地:埼玉県さいたま市桜区 田島ガ原さくら草公園 
撮影者:MOMO