セツブンソウ

学名:Eranthis pinnatifida  

セツブンソウ(節分草) キンポウゲ科セツブンソウ属

関東地方以西の本州の、山地の木陰などに群生する小形の多年草。石灰岩地を好む。

丈は5-15cm。根生葉は5-10cmの長い柄を持ち、五角状円形で3全裂し、長さ幅ともに3-5cm、裂片は羽状に欠刻する。茎先端の苞葉は柄がなく、不揃いの線形片に分裂し、輪状に並ぶ。苞葉の中心から長さ1cmほどの花柄を1本立て、先端に白色の花を付ける。花径は約2cm。花弁に見えるのは5個の萼片。花弁は退化し、黄色の蜜腺に変化している。雄蕊は多数で葯の色は淡紫色。雌蕊は2-5個。
花期は2−3月。
果実は袋果で、短い柄があり、無毛。長さ約1cmの半月形。

※ 名は節分の時期に開花するため。6月頃には地上部が枯れる、スプリング・エフェメラル(春の妖精)の一つ。
 花を付けている株の周囲の、沢山の小さな楕円形の葉は前年の種子から発芽した子葉。(双子葉植物の分類に入るが、この種の子葉は1枚)。


主写真撮影日:2014-02-12   撮影地:東京都調布市 野川公園
撮影者:MOMO