チガヤ

学名:Imperata cylindrica  

チガヤ(茅萱)[別名:ツバナ、ツンバナ] イネ科チガヤ属

日本全土の、川原や畑周囲など日照の良い乾いた草地に生育する多年草。

丈は30-80cm。根茎は長く横に伸び、白色。葉は長さ20-50cm、幅約1cm、葉縁や葉先が赤くなることが多い。普通、茎の節に毛が生える。花穂は10-20cmの円柱形。小穂は苞頴に包まれ、長さ2.5-4mmの披針形。護頴は長さ3-4mm、基部に長さ8-10mmの綿毛が生える。葯は長さ2-3mm。
花期は4-7月。
果実は長さ約1mm、褐色。柱頭は紫褐色で2岐、花後の白い綿毛の中に残っていることも多い。

※ 名の由来は諸説あり、定説はない。穂が出たばかりの頃は血液のように赤っぽいので、血の茅で「血茅」。チガヤは草原に大群生することが多く、千株も沢山群生するということで、千の株の茅で「千茅」。さらに、穂が隠れている状態の時に穂を開いて噛むと甘味を感じる。この味が乳の甘味に似て いることから、「乳の茅」でチガヤ。


主写真撮影日:2012-05-27   撮影地:東京都町田市
撮影者:MOMO