イ

学名:Juncus effusus var. decipens  

イ(藺)[別名:イグサ、トウシンソウ] イグサ科イグサ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、野や山の湿地に生育する多年草。

丈は70-100cm。地下を横走する根茎から、細長い径2-3mmの円柱形の茎を出す。下部に鱗片状に退化した赤褐色の葉がある。茎の先に集散花序をつける。茎の途中に見えるが、花序から上は茎と同形の苞葉。
花期は6-9月。

※ 標準和名が“イ”。
 畳表やゴザはイの茎で作られ、そのために使われるのは栽培用の品種で、コヒゲ(小髭)と呼ばれ、野生種より花序が小さいのが特徴。
 燈芯草の名は、油で明りを採っていた頃に、茎の髄を燈芯として使ったことに由来し、現代も和蝋燭の芯の素材として使用される。


主写真撮影日:2013-04-25   撮影地:東京都町田市 薬師池公園
撮影者:MOMO