ネコヤナギ

学名:Salix gracilistyla  

ネコヤナギ(猫柳) ヤナギ科ヤナギ属

北海道・本州・四国・九州の、山野の水辺に生育する雌雄異株の落葉低木。

高さは1-5m。樹皮は暗灰色。新枝は帯紫褐色で、始めは軟毛がある。葉は互生し、葉身の長さ7-13cm、幅1.5-3cmの長楕円形で、先が尖る。基部を除き細かい鋸歯がある。側脈が明瞭でほぼ等間隔で並ぶ。裏面には全面に絹毛がある。葉の展開前に開花する。雌雄ともに花穂に絹毛がある。花序は長楕円形で無柄。
雄花序は長さ3-5cm。雄しべは2個。花糸は合着して1個、基部には腺体が1個ある。葯ははじめ紅色で、黄色の花粉を出したあと黒くなる。
雌花序は長さ2.5-4cm。子房はほとんど無柄。白い毛が密生する。花柱は長さ2.5-3mm。腺体は1個。
苞は披針形で上部は黒色。下部は淡緑色。両面に長い白毛がある。
花期は3-4月。
果実は蒴果。成熟すると裂開して、綿毛に包まれた種子を出す。

※ 名は、銀白色の毛で目立つ花穂を猫の尾に見立てたことによる。


主写真撮影日:2013-03-13   撮影地:東京都武蔵野市
撮影者:MOMO