クスノキ

学名:Cinnamomum camphora  

クスノキ(樟、楠)[別名:クス]クスノキ科クスノキ属

関東以南の本州・四国・九州の、暖地に自生する(特に海岸に多い)ほか、古くから神社などに植えられている、常緑高木。

樹高は通常20-30m、幹径80-150cmになるが、ときには樹高40m以上、幹径5-8mに達する巨大なものがある。樹皮は灰褐色から暗黄褐色で、縦に細かく割れる。葉は互生し、葉柄は2-3cm、葉身は長さ6-9cmの卵形~楕円形、やや革質で表面に光沢がある。本年枝の葉腋から円錐花序を出す。花は黄白色で5mm程。
花期は5-6月。
10-11月に、径7-8mm程度の青緑色で球形の果実が紫黒色に熟す。

※ 樟脳(カンフル)の原料になる。材や葉には共に約1%の精油を含み、そのチップを水蒸気蒸留すると樟脳油が得られる。樟脳油には約50-60%の樟脳の他に、多くの精油を含む。純粋の樟脳は白い結晶物質になる。
 漢字で「楠」の文字も使われるが、中国ではタブノキを指す。


主写真撮影日:2013-05-19   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO