エゴノキ

学名:Styrax japonica  

エゴノキ(えごの木)[別名:チシャノキ、ロクロギ] エゴノキ科エゴノキ属

北海道(最南部)・本州・四国・九州・沖縄の、雑木林に生育する落葉小高木。

高さは7-8m。幹はあまり太くならず、株立ち状になることもある。自然樹形でも、幹が途中で大きく曲がったり、癖のある樹形になることが多い。樹皮は滑らかで暗紫褐色を帯びる。葉は互生し、葉身は長楕円形、縁には細かい鋸歯がある。本年枝の短い側枝の先に1-4個の白い花を付ける。萼はコップ状、花冠は深く5裂し星状毛が密生する。雄蘂は10本、花柱は雄蘂より長い。
花期は4-6月。
果実は長さ2cm程の楕円形で種子は1個。熟すと果皮が破れ種子が露出する。

※ 名は、実の味がエグイため。別名のチシャノキは、実の成りかたを動物の乳に見立てた、乳成りの木から転化した。
 果皮にエゴサポニンを多く含むため石鹸の代わりにした。但し、エゴサポニンは有毒。
 写真左下は、園芸種のピンクチャイム(Styrax japonica 'Pink Chimes')


主写真撮影日:2013-05-12   撮影地:神奈川県座間市 県立谷戸山公園
撮影者:MOMO