サイハイラン

学名:Cremastra appendiculata  

サイハイラン(采配蘭) ラン科サイハイラン属

北海道・本州・四国・九州の、山地の木陰に生育する多年草。

花茎の丈は30-40cm。偽球茎は卵形で、1-2個の葉を頂生する。古い偽球茎は横に並ぶ。葉は長楕円形、長さ15-35cmで先は尖る。葉は深緑色で、ときに淡黄色の斑点がある。開花すると夏に葉は枯れ、新葉は初秋に出る。直立する花茎に、10-20個の花を総状につける。花は細長く、淡緑褐色で紅紫色を帯び、初めは真横に花を突き出すが、後には下向きに垂れ下がる。
花期は5-6月。
果実は蒴果。果実は裂開せず、隙間から種子が出る。

※ 地中菌との共生のため長期栽培や移植は困難。
 名は花序の様子を戦場指揮官の采配に見立てた。


主写真撮影日:2013-05-22   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO