ノキシノブ

学名:Lepisorus thunbergianus  

ノキシノブ(軒忍) ウラボシ科ノキシノブ属

北海道南部・本州・四国・九州・沖縄の、低山帯の山林から人里までの樹木や岩の上などに生育する羊歯植物。

茎は短くて横に這い、表面には一面に鱗片があり、多数の細かい根を出して樹皮などに着生する。葉は茎から出て、全体に細長い単葉でヤナギの葉のような線形に近い楕円形で長さ10-30cm。先端は細まり、少しとがる。基部は次第に細くなり、少しだけ葉柄が見られ、葉柄の部分は黒っぽくなって少し鱗片がある。葉は少し肉厚で、黄緑色、表面につやがない。乾燥した時には、葉は左右から裏側に向けて丸まる。
胞子嚢は円形の集団となって葉裏にある。葉裏の主脈の両側にそれぞれ一列に並ぶ。丸く盛り上がる。

※ 国内に10種ほど存在するが、皆全体の姿はよく似ている。正確な同定には鱗片の様子などを見なければならないため、厳密な種名は不明。


主写真撮影日:2013-05-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO