ビヨウヤナギ

学名:Hypericum monogynum  

ビヨウヤナギ(美容柳、未央柳) オトギリソウ科オトギリソウ属

中国原産で、古くから寺などで観賞用に栽培された半落葉低木。

樹高は高さ1-1.5m。茎を叢生する。葉は対生する。葉柄が無く、長楕円披針形で先は丸く、質は薄い。縁は全縁、表面は緑色で裏面は粉白色、両面ともに無毛。枝先に集散花序を付け、径4-6cmの黄色い花を咲かせる。花弁は5枚で倒卵形。雄しべは、花弁より長く多数で、30-40本ずつ5束ある。
花期は5-7月。
果実は蒴果で、卵形で先が5裂する。

※ 名は、未央が語源で、唐の長安の宮殿「未央宮」(ビオウキュウ)にかかわる名前であり、美容の音に統一したもの。柳は葉がヤナギに似ているのため。
 良く似た花の、樹高が低いセイヨウキンシバイ(ヒペリクム・カリキヌム)が、庭木やグラウンドカバーとして栽培されるようになり、ビヨウヤナギの栽培は少なくなっている。ビヨウヤナギでは花冠から突き出している雄蕊の先のほうがやや上方に湾曲しているが、セイヨウキンシバイではほぼ直線。


主写真撮影日:2012-06-25   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO