イチハツ

学名:Iris tectorum  

イチハツ(一初) アヤメ科アヤメ属

中国原産の植物で、古く室町時代に渡来し、観賞用として栽培されている多年草。

丈は30-50cm。地下に黄色の根茎がある。葉は幅2.5-3.5cm、長さ30-60cmの剣形で中脈が隆起しなく、縁は全縁。花茎は分枝して2-3個の花をつける。花は径10cmほどになり、藤紫色で、外花被片は倒卵形で先が丸く、内花被片は小型でともに平開する。外花被片に濃紫色の斑点が散らばり、基部から中央にかけて白色の鶏冠状の突起がある。
花期は5月。

※ 昔は、大風を防ぐと信じられていたため、農家の茅葺屋根の棟の上に植える風習があった。
 名は、アヤメの類で一番先に咲くため。実際はシャガが半月ほど早い。


主写真撮影日:2013-04-27   撮影地:東京都町田市 薬師池公園
撮影者:MOMO