ハリガネスゲ

学名:Carex capillacea  

ハリガネスゲ(針金菅) カヤツリグサ科スゲ属

北海道・本州・四国・九州の、低山から亜高山の湿地に生育する多年草。

丈は30-40cm。根茎は短く、叢生する。葉は幅1-1.5㎜の糸状。茎は細くてやや硬く、稜は鈍い。茎頂に長さ5-12㎜の雌雄性の小穂を1個付ける。小穂は上に少数の雄花の雄花部、下に少数の雌花の雌花部があり、ほぼ同長。
花期は4-6月。
果胞は長さ2.5-3㎜、熟すと平開し、腹面に明瞭な5脈があり、痩果を緩く包む。鱗片は果胞より短く、褐色で円頭。

※ 名は茎が細くて硬いことから。
 似たマツバスゲは葉がやや太く、小穂もやや大きい。果胞が長さ1.5-2㎜と短く鱗片とほぼ同長。
 コハリスゲはハリガネスゲより小形で、果胞は熟してもあまり膨らまない。


主写真撮影日:2012-06-17   撮影地:長野県富士見町 入笠湿原
撮影者:MOMO