ナンテン

学名:Nandina domestica  

ナンテン(南天) メギ科ナンテン属

茨城以西の本州・四国・九州の、山地に生育する常緑低木。公園樹・庭木・生花のためなどに植栽されることも多い。

樹高は2-4m。茎は叢生する。樹皮は褐色で、縦の溝があり、上部に枯れた葉の基部が残る。葉は互生、3回奇数羽状複葉で茎の上部に集まる。小葉は長さ3-7cm、幅1-2.5cmの披針形。先は鋭く尖り、縁は全縁。革質で、表面は光沢がある。茎の先に大形の円錐花序を出し、直径6-7mmの白い花を多数付ける。花被片は3個ずつ輪状に多数並び、内側のものほど大きく、もっとも内側の6個は花弁状になる。雄しべは6個で、花糸は短い。
花期は5-6月。
果実は液果、直径6-7mmの球形で10-11月に赤熟する。

※ 国内の山野に自生する株はほとんどが逸脱したものと見られ、真の自生か疑問視されている。原産地は中国とみられる。
果実の白いものをシロミナンテンという。
名は、中国名の「南天燭」から。


主写真撮影日:2013-06-15   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO