クマシデ

学名:Carpinus japonica  

クマシデ(熊四手、熊垂)[別名:カタシデ] カバノキ科クマシデ属

本州・四国・九州の、日照の良い山地に生育する落葉高木。

樹高は10-15m。樹皮は黒褐色。本年枝は初め長い絹毛が密生するが、後に無毛となる。葉は互生し、長さ5-10cmの長楕円形。先端は尖り、重鋸歯。鋸歯の先端は刺状に鋭く尖る。側脈は20-24対あり、裏面に突出する。表面は無毛。裏面脈上に長毛。脈腋に毛叢がある。雌雄異花。葉の展開と同時に咲く。雄花序は長さ3-5cm、前年枝から垂れ下がる。雄花は苞の下に1個ずつ付く。雄しべは8-10個。雌花序は本年枝の先端か短枝の脇から垂れ下がる。雌花は苞の内側に2個ずつ付く。雌花の基部に小苞があり、花柱の上部は2裂する。小苞は花のあと大きくなり、葉状の果苞になる。
花期は4-5月。
果穂は長さ5-10cmで、葉状の果苞が密生する。果苞は狭卵形で、粗くて鋭い鋸歯がある。果実は堅果で、果苞の基部につき、長さ約4mm。

※ 材は堅いため、家具材・建築材・農具の柄などに用いられる。


主写真撮影日:2013-03-13   撮影地:東京都武蔵野市
撮影者:MOMO