アオツヅラフジ

学名:Cocculus orbiculatus  

アオツヅラフジ(青葛藤)[別名:カミエビ] ツヅラフジ科アオツヅラフジ属

本州・四国・九州の、山野に生育する落葉蔓性木本。

蔓は長く伸びる。枝は下向きの淡黄褐色の毛が生える。葉は互生。葉身は長さ3-12cm、幅2-10cmの広卵形~卵心形。葉の形は変化が多く、ときに浅く3裂する。縁は全縁。両面とも淡黄褐色の毛がある。葉柄は長さ1-3cm、上向きの毛がある。雌雄別株。枝先と葉腋に小さな花序を出し、黄白色の花を付ける。花弁と萼片は6個。雄花の雄蘂は6個。雌花には雌蘂1個と仮雄蘂が6個ある。子房が6個の心皮に分かれ、花後に心皮が離れ、各々が1個の果実になる。花弁の先は2裂する。
花期は7-8月。
果実は核果。径6-7mmの球形で、粉白を帯びた藍黒色に熟す。

※ 有毒植物。
 似たものにツヅラフジがあり、葉柄が長く、茎や葉が無毛。
 名は、果実が濃青色で蔓をツヅラの材料にすることから。


主写真撮影日:2013-06-23   撮影地:神奈川県相模原市緑区
撮影者:MOMO