クモキリソウ

学名:Liparis kumokiri  

クモキリソウ(蜘蛛切草、蜘蛛散草、雲霧草) ラン科クモキリソウ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、山地や低地の林下に生育する多年草。

丈は10-20cm。肥大した偽球茎から茎を出し、基部には葉が通常2個付き、長さ5-12cm、幅2.5-5cm、一般に大きく、鈍頭、網目模様は目立たない。花茎は直立し、総状に5-15花を付けるる。花色は淡緑色、または黒褐色と変異がある。苞は卵状3角形で鈍頭、長さ1-1.5mm。萼片は狭長楕円形、鈍頭、長さ6-7mm。側花弁は狭線形、鈍頭、萼片と同長。唇弁は長さ5-6mm、反曲し、楔状倒卵形、中央に浅い溝があり、上端に狭い翼が付く。
花期は6-8月。
果実は蒴果で稜のある逆円錐状の子房に、微細な種子が無数に詰まる。

※ 花の姿が蜘蛛の子に似ており、蜘蛛の子を散らすように見えるので雲散り草が訛ってクモキリソウという説のほか、蜘蛛をまっぷたつにすると足が四本ずつになることから蜘蛛切り草とか、霧のかかるようなところで見られるから雲霧草とか諸説ある。


主写真撮影日:2013-06-23   撮影地:神奈川県相模原市緑区
撮影者:MOMO