学名:Nymphoides peltata
アサザ(浅沙、阿佐佐) ミツガシワ科アサザ属本州・四国・九州の、池や沼に生育する多年草。
泥中を匍匐する地下茎から水中茎が伸びる。水中茎の節から伸びる葉と、地下茎から伸びる長い葉柄をもつ葉とがある。葉身は卵形~円形で基部は深く切れ込み、長さ4-12cm、幅4-9cm、低い鈍鋸歯があって葉縁が波状を呈する。裏面は紫色を帯びて粒状の腺点が顕著。花は葉腋の集散花序に多数が束生するが、1日に咲くのは1花のみで、1日花。花は黄色で径3-4cm、花冠上部は5深裂し、縁には毛が顕著。雄蕊5個、雌蕊1個で、長花柱花、等花柱花、短花柱花がある。
花期は6-8月。
果実は扁平な蒴果で、先端には3mm程度の花柱が残る。
※ 名は、浅い水辺に生えるところから 「浅く咲く」から、もしくは、「朝早く咲く」から「朝咲」、「あさざ」と転訛した説もある。
池の埋め立てや水質汚濁などで数を減らし、準絶滅危惧に指定されている。
主写真撮影日:2012-07-02 撮影地:東京都町田市 薬師池公園
撮影者:MOMO