ノウルシ

学名:Euphorbia adenochlora  

ノウルシ(野漆) トウダイグサ科トウダイグサ属

北海道・本州・四国・九州の、湿地に生育する多年草。

丈は30-50cm。地下茎は肥厚し長く水平に伸び、二又分枝を繰り返し、その先端から毎年新芽を生じる。直立茎に葉を互生し、茎頂に5枚の葉を散状につけ、その葉腋から5本の散形枝を出し、各枝は杯状花序を頂生し三又分枝、ついで二又分枝を繰り返す。葉は狭い長楕円形-披針形で、長さ5-6cm、縁に鋸歯はない。苞葉が黄色くなるため、大きい花のように見えるが、中に小さな杯状花序がある。全体に黄色いため、構造が見難いが、同属の花同様に雌花期が先行したあと、雄花期に移る。
花期は4-5月。

※ 野漆の名は、茎を傷つけると乳液が出、皮膚に付くとかぶれを生じるため。
  各地で絶滅危惧種に指定されている。


主写真撮影日:2013-04-04   撮影地:神奈川県箱根町 箱根湿性花園
撮影者:MOMO