シデコブシ

学名:Magnolia stellata  

シデコブシ(幣辛夷、四手拳)[別名:ヒメコブシ] モクレン科モクレン属

愛知県・岐阜県・三重県の一部の、丘陵地域の水が浸み出す湿地などに生育する落葉小高木。公園樹や庭木として植栽される。

高さは約5m、樹皮は灰白色平滑で、皮目がある。本年枝には毛が密に生える。葉は互生、葉身は長さ5-10cmの長楕円形、または倒披針形で、全縁。先端は鈍形、または円形で、基部は狭く楔形。花は葉が展開する前に、径7-10cmの芳香のある花を付ける。萼片は0-3個、花弁は12-18個、普通は白色、淡紅色のものもる。
花期は3-4月。
果実は袋果が集まった集合果で、長さ3-7cm。10月頃に熟すと裂開する。

※ 自生地は減少し、絶滅危惧種に指定されている。名は注連縄飾りにつける「しで」という白紙に似ていることから。


主写真撮影日:2013-04-04   撮影地:神奈川県箱根町 箱根湿性花園
撮影者:MOMO