ツクバネウツギ

学名:Diabelia spathulata  

ツクバネウツギ(衝羽根空木) スイカズラ科ツクバネウツギ属

本州・四国・九州の、日照の良い山地に生育する落葉低木。

高さ1.5-2m。樹皮は灰褐色。葉は対生、葉身は長さ2-6cmの広卵形〜長楕円形。先はしだいに細くなり尖る。基部は広い楔形〜円形。縁には不規則な鋸歯があり、裏面の主脈の基部の両側に白色の短い開出毛が密生する。葉柄は長さ1-3mmで有毛。本年枝の先に花を2個ずつつける。子房は長さ5-10mmで細長く、花柄のように見える。花は白色、ときに淡黄色淡紅色を帯びる。花冠は長さ2-3cmの漏斗状で、細い花筒からやや急に鐘状に広がる。先はやや唇状で、上唇は2裂、下唇は3裂する。下唇の内側に橙色の網状紋がある。
花期は4-6月。
果実は長さ8-14mmの線形の痩果になる。

※ 2013年にツクバネウツギ属(Abelia)からリンネソウ属に移された。
 名は果実がプロペラ状の萼片をつけ、羽根突きの「衝羽根」に似ることに由来。


主写真撮影日:2013-04-18   撮影地:東京都八王子市
撮影者:MOMO