タツナミソウ

学名:Scutellaria indica   

タツナミソウ(立浪草) シソ科タツナミソウ属

本州・四国・九州の、丘陵や野原に生育する多年草。

丈は20-40cm。茎は赤みを帯び、白色の粗い開出毛が多い。葉を数枚が対生し、長さ、幅とも1-2.5cmの広卵形で、先は丸みを帯び、基部は心形。縁には鈍い鋸歯がある。両面とも軟毛が多く、裏面には腺点がある。茎の先に長さ3-8cmの花穂を出し、1方向に偏って花を付ける。花の色は青紫色または淡紅紫色で、まれに白色のものもある。花冠は長さ約2cmの唇形、筒部が長く基部で急に曲がり直立する。上唇は兜状に膨らむ。下唇は3裂し、内側に紫色の斑点がある。萼は唇形で、上唇の背に丸い膨らみがある。
花期は5-6月。
花が終わると萼は長くなって口を閉じ、中の果実が成熟すると上唇が脱落し、4個の分果が現れる。

※ 名は、花から打ち寄せる波頭を連想したもの。


主写真撮影日:2012-05-26   撮影地:神奈川県横浜市緑区 三保市民の森
撮影者:MOMO