オオヤマレンゲ

学名:Magnolia sieboldii ssp. japonica  

オオヤマレンゲ(大山蓮華)[別名:ミヤマレンゲ] モクレン科モクレン属

関東地方以西の本州・四国・九州の、山地の落葉樹林内に生育する落葉低木~小高木。

樹高は5mほどになる。樹皮は灰白色。葉は互生。葉身は長さ6-20cm、幅5-12cmの倒卵形~広倒卵形で、全縁。先端は短く尖り、裏面は白色を帯びる。葉柄は長さ2-4cmで無毛。晩春から初夏、葉の展開後、枝先に径5-10cmの白い花を下向きまたは横向きに付ける。外側の花被片3個は短い萼状、内側の6-9個は花弁状。花糸は単赤色。葯は淡橙黄色。
花期は5-7月。
果実は袋果が集まった集合果。長さ5-7cmの長楕円形で、9-10月に熟す。袋果には種子が2個入る。

※ 名は、奈良県南部の大峰山に自生し、ハスの花(蓮華)に似た白い花を咲かせることに由来。
 [近縁種]
  オオバオオヤマレンゲ :オオヤマレンゲの母種で、朝鮮半島・中国に分布。雄蕊の葯が赤紫色。
  ウケザキオオヤマレンゲ:オオバオオヤマレンゲとホオノキの交雑種。花が上向きに咲く。


主写真撮影日:2017-07-20   撮影地:群馬県渋川市 赤城自然園 (果実)
撮影者:MOMO