ベニバナイチヤクソウ

学名:Pyrola asarifolia subsp. incarnata  

ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草) ツツジ科イチヤクソウ属

北海道・中部地方以北の本州の、山地帯から高山帯下部の草地、低木林、林縁などに生育する多年草。

丈は15-25cm。葉は長さ3-5cmの葉柄があり、葉身は円形または卵状楕円形で、長さ3-4.5cm、幅2-3.5cmになる。葉の先端は円く、基部は円いか、やや心形になり、縁には目立たない細かな鋸歯がある。葉の間から花茎を伸びた総状花序に、8-15個の花を付ける。花茎は赤みを帯び、1-3枚の広披針形の鱗片葉がある。苞は狭長楕円形で先は急に短く尖る。萼片は5個で離生し、狭卵形で、長さは幅の2倍になり、長さ2-3mm、幅1-1.5mmになる。花は桃色から濃桃色、花弁5個が離生して径約13mmの広鐘形になり、下向きに咲く。花柱は湾曲し、長さ6-8mmになり柱頭は小さく5裂する。
花期は6-8月。
果実は径約7mmの蒴果。


主写真撮影日:2016-05-28   撮影地:長野県長野市 戸隠森林植物園
撮影者:MOMO