オオバジャノヒゲ

学名:Ophiopogon planiscapus  

オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭) キジカクシ科[クサスギカズラ科]ジャノヒゲ属

本州・四国・九州の、山地の林下に生育する多年草。

花茎の丈は20-30cm。葉は線形で、長さ30-50cm、幅4-6mm、厚味があり丈夫で、縁の鋸歯は明らかでない。根出葉の間から花茎を出し、その上部に穂状花序を付け、小さい花を点々と付ける。花は淡い紫色であるが、稀に白色もある。花に細い花柄があり、横向きか下向きに、数個ずつ集まって咲く。花被片は6個あり、同形で離れて漏斗状に開く。雄蕊は6個あり、花糸はごく短く、葯は長い。子房は半下位で3室あり、各室に2個の胚珠がある。花柱は円柱状で、先が小さく3分された柱頭を持つ。
花期は6-8月。
花後、子房が破れ果皮が早く落ち、種子がむき出しになって成熟する。種子は灰黒色、灰緑黒色、またはコバルト色で、径8-9mmの長めの球状になる。

※ 同属のジャノヒゲに比し、葉が広く厚く、花序軸が太いので、区別できる。


主写真撮影日:2013-06-14   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO