リョウブ

学名:Clethra barbinervis  

リョウブ(令法) リョウブ科リョウブ属

北海道(南部)・本州・四国・九州の、丘陵や山地の尾根の乾いた落葉樹林に多く生育する落葉小高木。

樹高は8-10m。樹皮は茶褐色で、古くなると不規則な薄片になって剥がれ落ちる。葉は互生し、枝先に集まって付く。葉身は長さ6-15cm、幅2-7cmの倒卵状楕円形。先端は短く尖り、基部は楔状で、縁には鋭く尖った鋸歯がある。枝先から長さ10-20cmの総状花序を出し、白い花を多数付ける。花弁は5個で長さ6-7mmの超楕円形で先端は僅かに凹む。雄蕊は10個、雌蕊は1個。萼は鐘形で長さ約2mm、萼片は5個。花柄は長さ5-12mmで有毛。
花期は6-8月。
果実は蒴果で、径3-4mmの平たい球状で毛が密生する。

※ 新芽は山菜として利用される。
 昔は飢饉のときの救荒植物として利用された。


主写真撮影日:2015-07-26   撮影地:山梨県富士河口湖町 竜ヶ岳
撮影者:MOMO