ヤブコウジ

学名:Ardisia japonica  

ヤブコウジ(藪柑子)[別名:十両] サクラソウ科ヤブコウジ属

北海道・本州・四国・九州の、山地の林内に生育する常緑小低木。

樹高は10-30cm。葉は互生し、茎上部に3-4個が輪生状に付く。葉身は長さ4-13cm、幅2-5cmの長楕円形。先端は尖り、基部は楔形で、縁に細かい鋸歯がある。前年枝の葉腋に径5-8mmの白い花を下向きに数個ずつ付ける。花冠は5裂し、裂片は広卵形、腺点がある。
花期は7-8月。
果実は核果で、径5-6mmの球形、10-11月に赤熟する。

※ 庭木として植栽もされ、正月飾りに使われる。
 センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)やカラタチバナの百両に対し、十両とも呼ばれる。
 名は、柑橘類の一種、柑子(柑橘類の総称であったという説もある)に葉や果実が似て、藪に生育することから。


主写真撮影日:2014-07-13   撮影地:東京都八王子市 高尾山
撮影者:MOMO