ケープスイレン

学名:Nymphaea capensis  

ケープスイレン(ケープ睡蓮)[別名:ニンファエア・カペンシス] スイレン科スイレン属

熱帯東アフリカ原産で、観賞用に栽培される水性多年草。

根茎は枝分かれせず、直立し、卵形。浮水葉は径8-40cmの円形で緑色。葉縁には鋸歯がある。花は、径6-20cm、水面から25-40cmの高さで咲く。外側の花被片は4個、長さ4-7cm、三角形の卵形、内面は青、外面は緑色、不明瞭な縞模様がある。内側の被被片は12-24個あり、長さは3.5-5.5cmで、外側の被片よりも短く、楕円形の披針形、卵形、空色・濃青・濃桃色・藤色・まれに白色。雄蕊は多数あり、長さは15-35mm、花糸は黄色、葯は青、付属肢が目立つ(花被片と同じ色)。花芽は2-3日かけて水面に浮かび上がり、開花準備が終わると午前中に開き、夕暮れ近くに閉じる。花の持続期間は4日ほど。
花期は5-10月。
果実は球形で、長さ約1.5mmの多数の楕円形の種子を含む。

※ 原産地では雨季と乾季が明瞭で、乾季は地下の根茎だけで休眠状態になる。
 アメリカ合衆国のフロリダ州やオーストラリア、ニュージーランドの北島に帰化している。
 熱帯および亜熱帯地域で栽培可能で、水温が10℃を下回らない温暖な温帯までは植えたままで良い。
 寒冷地で栽培する場合は、秋から春まで12-16℃温度に保つ必要がある。
 右下コマの写真は園芸品種のキング・オブ・ザ・ブルーズ。


主写真撮影日:2000-11-19   撮影地:静岡県東伊豆町 熱川バナナワニ園 (温室植栽)
撮影者:MOMO