グラプトペタルム・メンドーザエ

学名:Graptopetalum mendozae  

グラプトペタルム・メンドーザエ(Graptopetalum mendozae)[別名:ヒメシュウレイ] ベンケイソウ科グラプトペタルム属

メキシコ原産で、観賞用に栽培される多肉葉を持つ多年草。

草丈は10-15cm。肉質で枝分かれした走出茎を持ち、地面を横切って伸びたり、吊り鉢から数珠繋ぎに成長したりする。葉は厚く、肉質、緑色から灰緑色(冬季、0℃に近い温度に晒さらされたり、光レベルが低下したりすると、桃色または赤の色合いを呈する)で、長さ2-4cm、幅1-2cmでロゼット状に集まる。葉の形状は通常、楕円形で箆状に成長する。春、葉腋から長さ10- 12.5cmの総状花序を出し、花径1cm程の白い五弁花を5-10個咲かせる。
花期は3-5月。
果実は蒴果。

※ グラプトペタルム・メンドーザエは学名の読みから、また姫秋麗(姫秀麗)は園芸上の流通名。
 挿し葉が非常に簡単な肉質でカラフルな葉のために、観賞用植物として栽培されることが多い。ロックガーデン・花壇・吊り鉢・サボテンや多肉植物の庭に適する。
 生育期の(春と秋)は、最低でも半日以上の日照量と風通しを確保した上で、霜や雨の当たらない場所にて管理する。耐寒性・耐暑性に比較的優れているが、気温5℃以下や27℃以上になるような日は念のため屋内での栽培が推奨される。
 休眠期の(真夏と真冬)は、夏は風通しが良く明るい半日陰に置いて葉焼けを防ぎ、冬は屋内の明るい窓際に置く。
 増殖は、葉挿しや株分けで比較的容易に行える。
 原種の他、選抜による園芸品種に「だるま秋麗(葉が太く丸みが強い)」や「姫秀麗 錦(葉の中央に緑の線が入り、外側がクリーム色になる)」も流通する。


主写真撮影日:2024-05-03   撮影地:神奈川県相模原市 相模原市緑化センター(鉢植植栽)
撮影者:MOMO